最近、友人に「介護の仕事ってどんな1日を過ごしてるの?」と聞かれましたが、知らない人には全く分からんない介護職の一日の業務の流れをざっくり説明します。
未経験の人には「なんとなく大変そう…」くらいの印象はあるものの、具体的に何をやっているのか内容が全く分からん!という人がほとんどでしょう。
でも実際にやってみると意外と一日のルーティーンはほぼ決まってるから慣れればラクな部分も多いんですよね。

介護職の一日の通常業務は「絶対に楽」です。様々なお仕事を経て介護職を始めた人ほど楽に感じるかもしれません。
てことで、特別養護老人ホーム(特養)での日勤や夜勤の1日の業務の流れをざっくり紹介!
介護職の1日のスケジュール(特養・日勤編)
特養は要介護度が高めの利用者さんが多く、身体介護の仕事がメインになる。おそらくここが「介護職は体力的にしんどい」と言われる所以なんだろうとは思う。
実際、小柄な女性職員にとっては利用者が身体の大きな男性だと移乗だけでもかなりの負担になる事もある。
07:00 – 出勤・申し送り
夜勤スタッフから利用者さんの様子を引き継ぐ申し送りから始まる。前日から夜間にかけて体調を崩した人や異変があった人などをチェックして、今日の流れを確認。
利用者のバイタルや体温を測ったり起床のお手伝いをします。朝食までには全員がパジャマから着替えてトイレを済ませて朝食の準備までを行います。
07:30 – 朝食介助
食堂にて食事介助が必要な人をサポートしつつ、お薬を出したり食べこぼしやムセ込みに注意しながら、ゆっくり食べてもらう。
朝はパンが出てくる施設も多いため、詰まらせないように先にちぎっておく必要がある人もいたり利用者に応じて注意すべきポイントも変わりますよね。
傾眠(けいみん)気味の利用者は食事中に誤嚥(ごえん)のリスクも高まるため、覚醒状態を確認したり他の利用者へも目配りしながら食事介助するのがポイントかも。
09:00 – 排泄介助&トイレ誘導
朝食後はオムツ交換やトイレ誘導の時間。職員が総出で利用者さんの排泄対応に回る事も多く、介護職がしんどいイメージがあるのはきっとこの業務のせいです(笑)
とはいえ、男性であれば力仕事にも入らないほど簡単で余裕でこなせるレベルである場合がほとんどな気がしますね。施設によって当たり外れはあるかもしれない。
それでも、病院の看護助手時代に一人当たり10床ほどオムツ交換を回らされた時に比べたら余裕ですけどね。
10:00 – レクリエーションや個別ケア
利用者さんと一緒に体操やゲームをしたり、お話したり。施設によっては書道やカラオケ、散歩なんかもあったり。
他にもショートステイの利用者のお荷物チェックの対応をしたり、洗濯や掃除、昼食に向けた準備など施設により行う業務は様々ですが、どれにせよ体力的なダメージはゼロ。
とりあえず全然疲れる事のない時間帯だと思ってますよ僕は(笑)
12:00 – 昼食介助&休憩
昼食時も朝食時と同様に利用者全員に目配りしつつ食事介助が必要な人への食事提供。
昼食は基本的に朝ごはんより量が多くしっかりしたメニューなので、急がせずにゆっくり食べてもらいたいところ。傾眠気味な利用者は無理に食事を勧めず中止する場合もあったり対応は様々。

大体お昼前後に日勤帯の職員の休憩(昼食)も交代で行いながら進みます。
ちなみに派遣社員のいいところは休憩を確実に取る事が可能だという事ですね。施設の職員にもなると、「メシ休憩してる場合じゃねぇ」みたいなタイミングは稀にあります(笑)
14:00 – 入浴介助
施設によって入浴の流れは大きく違います。男性のみの日があったり女性のみの日があったり、フロア別に入浴を行ったり順番は施設によってある程度決められてます。
また、機械浴の施設もあれば一般浴の施設もある。メリットやデメリットは一長一短な面はあるものの、職員の体力的なダメージや時間的コスト、転倒リスクは一般浴のほうが大きいかも。
ちなみに派遣介護士なら「入浴介助なし」の職場を選ぶことも可能ですが、ぶっちゃけ入浴介助があるほうがあっという間に終わるので個人的には入浴介助はあり派です。

入浴介助は個人的には温かい入浴場にいるためむしろ「俺の体、お湯をあびて回復してるんじゃないか」くらいには余裕です(笑)
15:30 – おやつの時間
おやつを配って利用者さん達はテレビを見たり他の利用者との雑談でずっと井戸端会議のような状態になってます(笑)
一方で職員さん達は、入浴後は溜まった洗濯物を干したり掃除したり。やる事は相変わらずありますが、比較的作業の流れはゆったりしていますね。
ただ、入浴時間の後にはショートステイの帰宅予定の方のお荷物チェックなどもここら辺で済ませなければいけない場面もあり忙しい事も多々。
16:30 – 申し送り&退勤
夜勤スタッフもそろそろ出勤し始める頃となり、日中の出来事や利用者さんの状態や変わったことを夜勤者へ引き継いで、業務終了!
施設によりシフトも全く異なるものの、基本的に夕方くらいから夜勤者への引継ぎを行う施設は多い。
この時、業務が追い付いておらず日勤職員が残業しているケースもあるものの、派遣職員はお金がかかるので基本的に残さないよう指示が出ているので残業が絶対に無理!という人は派遣を勧めます。
3. 介護職の1日のスケジュール(特養・夜勤編)
夜勤は長時間の勤務となり、夕方以降から翌朝までの業務な事も多い。ただし、その分の夜勤手当がつくので介護職で稼ぎたい人にはオススメしたいところです。
フリーターや介護職で食っていきたい人なら夜勤も視野に働く事もおすすめ。ただし体調不良で良く休む人や危険な持病持ち、心身ともに健康な職員じゃないと難しい面もある。
ただでさえ夜間は圧倒的にスタッフ不足なので、安定して夜勤で働ける人材ではないと埋め合わせが効かずに施設が回らなくなるので。
17:30 – 夕食介助
夕食は大体18時前後の施設が多い。夕食時は食後の薬のあとにも眠前のお薬などもあるので、食後に早めにお休みしてもらう利用者と、眠れずにフロアにしばらく残る利用者もいたりする事もあります。
早めに寝かせすぎても今度は深夜帯に起きてこられたりトイレ頻回で1時間や30分おきに起きてこられる方も多々いるので何気に大変です(笑)

「さっきトイレ行ったやないかい!」と心で思いながらトイレ誘導してます(笑)ご老人たちのお身体は僕たちと状態が全く違うため、仕方がありません。
19:00 – 就寝準備・巡視
トイレ誘導やオムツ交換をしながら、利用者さんを順番に寝かしつける。
夜間に頻繁に起きてこられる利用者もいるため、居室に設置中のセンサーマットの位置の確認や問題なく動作するかなどチェックをしておかないと重大な事故にも繋がりかねないため、臥床時に確認。
22:00 – 消灯&夜間巡視
利用者を全員お部屋に案内出来た後は、定期的に見回り・排泄介助やおむつ交換業務など行いつつ、日中で行えなかった残りの洗濯や掃除など雑務をこなしていくのが夜勤者の通常業務になってきます。
また、夜間になるとトイレ頻回で1時間や30分おきにおきまくる利用者もいたりするため、トイレ介助で回ったりも同時進行で行います。
03:00 – 巡視・排泄介助
夜間の見守り業務を継続しながら利用者の体調に変化がないかもチェックします。
人手が圧倒的に足りないので、転倒リスクの高い利用者が同時刻にトイレなどで立ち上がりセンサーマット反応が鳴ったりするので、要領よく立ち回らないとわりと詰むかもしれません(笑)
夜勤者は利用者の状態をしっかり把握して優先順位を決めておく事はかなり重要なポイントかもしれませんね。
06:00 – 起床介助&朝食準備
利用者さんを起こしてお着換えやトイレ誘導などをしつつフロアへ案内。起きた後のお飲み物の提供後に朝食の準備をしていきます。
早出の出勤者もこの辺で来てくれるので、申し送りなど行い朝食の介助などをして夜勤者の業務はほぼ終了。
07:00 – 申し送り&退勤!
夜勤者はそのまま明けの業務に入るケースもあり、そのまま9時前後まで日勤のフォローに回って働いている事もあります。
12時間前後も施設に居続けるわけですから、精神的なストレスは介護職員の中ではトップクラスにきつのシフトかもしれませんね。
ただし、施設によって「夜勤は月に〇回まで」とある程度限度が設定されている事は多いので、ここさえ乗り越えれば。と言う感じです。

日勤から夜勤に引き継ぎ帰宅して、翌日が早出の時にまだ職場にいる彼らを見ると、「やっぱすげーなこの人たち」と毎度ながら尊敬の念を抱きますね。
4. 派遣ならシフトの自由度が高い!
僕が派遣を選んでる理由の一つが、働き方を自由に選べることなんですが、夜勤や日勤、入浴介助などなど、介護職の難しいまたはやりたくない業務をカット出来たりします。
- 「日勤だけ」でもOK(夜勤なしの職場もある)
- 「夜勤専従」で効率よく稼ぐことも可能
- 「週3~OK」の求人も多く、Wワークもしやすい
正社員だと夜勤が強制の職場もあるけど、派遣なら「日勤のみ」「夜勤専従」「週3だけ」みたいに、自分に合ったシフトを選べるのがめちゃくちゃ大きい。
介護職未経験、または介護福祉士になりまだ施設の経験も浅い人は、色々な施設が回りやすい派遣から始めてみて、いいなと思う施設に就職してみるのもおすすめです。
5. まとめ
- 介護職の1日は食事・排泄・入浴・レクリエーションが中心
- 夜勤は長時間勤務だけど、夜勤手当がつくから稼げる
- 派遣なら「日勤のみ」「夜勤専従」「週3勤務」など選びやすい
介護の仕事は体力勝負な部分もあるけど、働き方を工夫すれば無理なく続けられる。僕は派遣で自由にシフトを調整しながら働いてるけど、やっぱり職場の選択肢が多いのが派遣の一番のメリットだと思う。
興味がある人は、まず派遣の求人を見て、自分に合うシフトがあるかチェックしてみるのがいいかもね!
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