福祉専門学校に通い、高額な学費を払って「介護福祉士になる意味」ってあるんだろうか?と、無資格で現場にいる僕が時々思う事がある。
結論から言えば「人によるところが大きい」というところですが、介護福祉士の知識が大いに役立ち、参考になる場面は日常業務では中々発揮される機会は多くはないなと感じざるを得ない。
介護福祉士、もっと給料も高くてもいいほどに尊敬の念を抱いているものの、果たして「福祉専門学校にまで通って介護福祉士になった意味」は彼らにあったんだろうか。


現場で沢山の経験を積みつつ、さらに上のステージをきっと目指してるんでしょうね!
福祉専門学校ルート、無資格現場ルート、「介護士になるうえで10代で早くも迫られる究極の選択肢」について考えてみた!
通学せず「介護福祉士」になれる時代
「介護士になるために、わざわざ専門学校に通う意味ってあるの?」そんな疑問を持つ方が増えています。
高校卒業後、「介護士になりたい」という夢を追いかけて200万前後もする高い学費を払って専門学校に通う価値は本当にあるのでしょうか?
僕の目線から「福祉専門学校に通うメリット・デメリット」を現場視点も交えて比較。

最近、介護職員初任者研修は取得しておこうかと考えてます。。。そう、考えてるだけ(笑)
福祉専門学校に通うメリットとは
介護福祉士になるために専門学校に通うことで得られる主なメリットは以下の通り。
やっぱり介護に関連する事柄まで幅広く学び関連資格も同時に取得しやすい環境が整っている事はメリットとも言えますよね。
また、「実務経験を待たずに国家試験の受験資格を得られる」というのは最速で介護福祉士になれるという事でもある。
- 介護技術や福祉の理論を体系的に学べる
- 複数の関連資格を同時に取得できる
- 実習で現場経験を積める
- 同じ目標を持つ仲間と出会える
さらに、学問的な視点から介護を捉えることで自分の職業観や倫理観を形成するきっかけにもなります。

「原理原則なんて現場じゃ役に立たない」という声もあるけど、基礎知識があるかないかで差は現場判断の根拠にも繋がりますよね!
「無資格」で働きながら資格取得ルート
介護の現場で働きながら介護福祉士を取得するルートも広く知られています。実際に多くの介護士がこの道を選んでいたりします。
ちなみに僕も「30代で無資格、派遣で介護職スタート」したわけですが、日常の業務においては現状はほぼ一人立ちしていて、重要な事は資格持ちに確認をしつつ学んでます。
そして、彼らと僕との給料差があまりない事。それなら働きながら稼げるという点では現場で体系的に学びながら介護福祉士の資格取得を目指すほうが金銭的なメリットは大きいです。


入職するまでに2年~4年使って学校に通うのはいいけど、介護職の離職率を踏まえるとちょっとリスキーじゃない?と思ったりしますね。
【比較】専門学校と現場ルートの違い
項目 | 専門学校 | 働きながら取得 |
---|---|---|
費用 | 約100万~200万 | ほぼ無料〜資格取得講座費用程度 |
期間 | 2〜3年 | 実務3年+実務者研修など |
給料 | 学生のため収入なし | 働きながら収入あり |
学びの深さ | 座学・理論に強い | 現場スキルに特化 |
モチベーション | 同じ目標の仲間がいる | 日々の仕事としてのやりがい |

数百万かけて資格を取るのか、働きながら給料を得て取るのか。どちらにも一長一短があります。
専門学校に通うことのデメリット
福祉専門学校に通い、介護福祉士の資格取得までのルートの一番のデメリットはやっぱり「時間の消耗と学費による金銭的ダメージ」ですよね。
また、介護福祉士としていざ入職しても、待遇は無資格派遣の職員と大差がないというのが現状です。
そして、これまで学校生活だった事もあり、結局数年かけて資格取得したのに現場がイメージと異なり幻滅してしまう可能性もありちょっと不安が残ります。
デメリット | 内容 |
---|---|
学費が高い | 2年間で200~300万円が相場。交通費・教材費も必要 |
即戦力になりづらい | 実習以外の“現場経験”が少なく、現場で戸惑うことも |
資格手当が少ない | 資格取得後も月数千円~1万円の手当しか出ない職場も多い |
閉校リスクも | 学校によっては定員割れで閉校するところも増えている |

「時給差が300円程度」という職場もあり、「資格を取るため」だけで通うと費用対効果には疑問がありますね。
それでも「専門学校に通う意味」とは
介護の現場では、まず「職員同士の会話ですら出てこないであろう学術的な知識」は唯一学べる場所。かもしれません。
介護福祉士の資格を専門学校から学んできた者同士であれば、高次元の会話はあるかもしれませんが、同じ職場に同質の職員がいるとも限りませんしね。
僕みたいな無資格派遣レベルだと「それ日本語?」って答えますから(笑)
- 法令・制度・倫理などを体系的に学ぶ機会は貴重
- 医療・リハビリ・相談援助の基礎が学べる
- 国家資格取得までの道が明確で安心
- 学ぶ姿勢が評価される職場も存在

「学ぶ素地がなかった自分には学校での基礎教育が必要だった」という人も一定数いるはずなので、学校に行くのは無駄とも限らないですよね。
専門学校の現状と今後の展望
近年では福祉専門学校の閉校も増え、介護福祉士の養成課程に逆風が吹いています。一方で、介護の専門性や価値を学術的に高める役割として専門学校の存在意義は見直されてるみたいですね。
僕的には、介護の現場を多くより体験出来る仕組みがあったほうが卒業後の入職からの退職率も抑えられ「本気で上を目指す人」と「職員のまま平和に働ければいい」などそれぞれの価値観も見えてきそうです。
あと、学校側は「初めての入職先が自分に合った職場だとは限らない」という事をしっかり教えてあげていたほうが新卒入職後でも気持ちに余裕が生まれ、未来ある学生達の介護士人生を続けるためにもなると思ってます。

僕が介護士や看護師、保育士の学校や職場で思う事は、謎の「やりがい」アピールばかりで転職しやすい環境を作らず完全に人材を潰しに行く学校や職場です。
福祉専門学校に通う価値は“人それぞれ”
「専門学校に通う意味があるのか?」という問いには、絶対的な答えはありません。費用・時間・目的意識・将来像によって、その価値は人によって変わりますよね。
「10代で未来の選択肢を大幅に狭めたくないな」と思ったら好きに生きて人間力を磨いて介護職もついでに働いてみればいい。
「いや、私は本気で介護業界で上を目指すんだ」と思うなら福祉専門学校から幅広く学びキャリアップを目指していい。
「親に言われたから」「なんとなく」「介護職なら私にも出来そう」なんて思いながら専門学校に200万近い学費を払うくらいなら、好きに生きて働ける年齢になったら無資格のまま介護職に行くほうが金も時間も得ですね。
結論:
- 資格取得が目的なら無資格現場ルートからでもOK
- 学問として深く学びたいなら専門学校
- 数百万の学費の価値は“自分のキャリア観次第”
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