これまでに、いくつか個人で老人ホームの求人に応募した事があるのですが。「ヤバイ介護施設は本当にヤバイんだな」と感じてしまう事もありました。
例えば、電話応募して面接予定日について話し合った際に「近所なのでいつでも」と伝えると何丁目まで聞かれ、謎の踏み込み具合にちょっと引いたり。まだこの段階では完全な他人ですよ?(笑)
他には、施設に面接・見学に言った際に、顔の距離が20㎝近くまでよって話しかけてくるフロアの担当者がいたり(笑)
反射的に「近っ!」と言ってしまい露骨に僕がキモがっちゃいました(笑)
きっと介護職で働く人達の中には、現在の職場に行き着くまでに「面接や見学の時点でヤベーと感じて辞退した施設」もあるでしょう。
介護業界以外で求人広告関連にも携わった事がある僕の視点から、「一体どんな介護施設がやばいのか?」という話。どの業界でもそうですが、求人窓口からその会社のヤバイ片鱗が見える事は多い。
求人対応レスポンスが遅すぎる
僕が「ヤバそうだな」と感じる施設の一番の特徴は「レスポンスが全て遅い・悪い施設」です。
なぜなら、人材不足の業界・運営企業のくせに「惰性で求人対応をしている」と見なしていいほどの横柄な姿勢がここで伝わります。
これが憶測だったらまだいい。その後色々調べて蓋を開けてみると「やっぱり低評価の多い介護施設」で案の定ってところです。
面接の段取りに数日かかったり、面接日に何日もの日を跨いだり。一般企業の応募も多い会社組織ならまだしも、人材一人でも貴重な介護業界でそれは致命的な問題です。
風通しが悪いから段取りにも時間がかかる
求職者へのレスポンスが悪い理由の中には、「現場と事務所側との対立や温度差、連携体制の悪さ」などがあげられます。
一言で言うなら「風通しが悪く環境が劣悪すぎて全員困り果ててる」と言った感じ。
ここまで来ると「誰が悪い?」ではなく「全員が悪く求職者が一番迷惑してる。そして社内での話し合いが圧倒的に足りない会社組織」です。
人材が足りているからこの姿勢。ではなく、蓋を開けてみるとやっぱり人材全く足りてない施設がほとんどなので「確認して折り返します」などが多い施設や「返事が遅い施設ほどヤバイ可能性」は高い。
メール問い合わせ、電話問い合わせへの応対が数日空いたり、そもそも面接日程を決める事自体に1週間以上も空けたり。
質問への適切な答えがない
施設によって色々な違いがあり、そこが気になり問い合わせの段階で聞きたい事もあると思います。「制服などはございますか?」とか「日中しか難しいのですが働く事は可能でしょうか?」など。
例えば、メールで応募問い合わせなどをした際に「資格なしですが採用枠などはあるのでしょうか?」という質問を加えて送ったとします。
すると、「お問い合わせありがとうございます。それでは面接の日程を決めたいと思いますが、希望日などはございますか?」だけのテンプレート返信。
「資格なしへの採用があるのかどうか記載がないから聞いてるんだけど」という早速この介護施設に対して不信感が募りますよね。
大体そういう施設に結局資格なしが面接行ったところで時間の無駄で求人担当者からわりと人材一人に対する価値観が低いので働き甲斐はゼロと考えて次を探したほうが早い。
問い合わせや面接件数が多いという実績のためだけに「不採用はほぼ確定だけど、とりあえず面接に呼ぶ」という求職者の時間を無駄にさせる会社組織はよくあります。
無駄だと感じるなら行かなくてもいいです。
求人担当者と言っても求人対応マニュアルがほとんど構築されておらず杜撰な会社はあるのでそういう施設はやめたほうがいいですね。
会社の窓口という意識が足りない求人担当者
電話で求人応募の問い合わせをした際に、面接希望者と求人担当者に必要な事は以下の通り。
- 面接日程日
- 資格の有無
- 施設側、求職者、双方からの最低限必要な質疑応答。
本来なら、この三つを淡々とこなす事が最重要であり「面接で会うまでは全くの他人であり不必要な事は極力削る」のが求人担当者には必要なスキルです。スキルというか普通です(笑)
なぜなら電話越しに何をどう掘り下げようが求職者の本当の不安や気持ち、姿勢は完璧には読み取れないからでしかない。採用側の大事な事は「まずはスムーズに面接予定日を決定する事」です。
バカ老害ほど「私は声を聞いただけで使える人材かどうか分かる」と自慢げに言いますが「それならもう人材潤ってます」って本人に言ってあげたほうが会社全体のためになります。
面接担当者らしからぬ口調
冒頭でも書いた僕が経験した出来事のように「求職者に対し電話越しに、不要な情報まで聞いたりタメ口な口調」な職員なんて論外中の論外ですからね。
ちなみに、面接予定日が決定するまでに何度も電話で「確認します」と言われて呆れて辞退しました。
- ラベル1日目:一回目の電話
僕「面接希望、近所なので日程もいつでも構いません」
施設「近所なんですか?!何丁目ですか?」僕の気持ち(は?笑)
施設「ではまた予定日確認して折り返します」同じく一日目:二回目の電話(施設側からの折り返し)
施設「では〇月○日〇曜日でどうでしょうか?」
僕「はい、大丈夫です。そちらの都合に合わせます」
施設「かしこまりました。ではまた確認してご連絡させて頂きます。」僕の気持ち(また確認?ここまでどこの誰になんの確認してきたんだ笑、こっちは予定合わせるって最初から言ってるのに確定させないのなに?)
しかも、ここから24時間以上連絡なし…
経営理念ゴリ押し(笑)
やっとこさ、対応がマシな施設を見つけたと思ったら、経営理念を読まされた事とかありませんか?
「何かを植え付けようとしている姿勢(本人らはそれが当たり前になっていて分かってない)の古い人事スタイルが未だに根付くのが介護業界です。
確かに従業員に対し、共通して「何かを目的にする」という事は大事ですが「今ここでそれを言うタイミングですか?」と言わんばかりにスタートから経営理念を突き出してくる施設は根本的に古い。
そのため、経営理念ごり押し系介護施設には「働いてる期間が長いだけのお局おばさん」という好き嫌いで選り好みして人材を潰して辞めさせていく老害職員がいる事も多い。
求職者が求めている事は、経営理念の前に待遇や人間関係、風通しのいい施設なのかどうかです。
「経営理念が立派だから働こう!」なんて思う人は100人に1人いるかいないかでしかなく、面接冒頭から経営理念なんか読まされたところで、明日には忘れている経営者の自己満ポエムと同じです。
必ずいい介護施設がある
介護業界の未経験や初心者に伝えたいのが、「必ずどこかに自分に合った環境の介護施設・会社組織は存在する」という事です。
最初に働き始めた施設に長くいると、「これが当たり前」「これは我慢しなきゃいけない」なんて変化を怖がり「現状で納得しようする人」が多くいます。
でも結局それで耐え抜く事が出来ずに介護業界を去った人も多くいると思います。
でも、もしかしたら「その施設・会社組織自体が問題だっただけ」で、あなたは何一つ間違っていない場合がある。という事は頭の片隅に置いて自身の進退は決めていいと思います。
無資格ならまだしも、せっかく専門学校まで行き「介護福祉士」の資格まで取得した人ならとくに。もったいないなと思います。
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