介護の現場で時々思う事は生成AIの活用で自動化や簡略化が出来る事って沢山あると思うんですよね。
例えば、利用者のご家族に向けたお便りや、会議の会話を音声録音からテキスト摘出して要点まとめまで自動化して議事録作成すら容易になったりするわけです。
が、管理職の高齢化も進む介護業界では生成AIを使えば5分で済みそうな作業を一日かけて「今日も頑張った」なんて言ってる会社組織もきっとあるんでしょうね、きっと。


新しい事を取り入れない、管理職の高齢化、そして老害権力者がいると仕事の質が必ず古くなっちゃいますよね。
介護職と生成AIを組み合わせると、どんな事が出来るのか僕なりに考えます。
介護の現場で「生成AI」は何が出来る?
生成AIとは、簡単に説明すると「学んだデータから“まるで人が作ったような文章や画像”を自動で作れる賢いAI」です。
例えば、利用者のご家族様への「おたより」の文章をテンプレート化して、利用者の最近の情報や名前を入力するだけで設定したテンプレートに沿った形で形成してくれたりします。
ちなみに、有名なAIと言えば「ChatGPT」、最近だと「Gemini」など実は多くの生成AIが誕生しています。
介護のお仕事でよくある事務作業は?
・毎日の申し送りや記録
・ご家族へのおたより
・職員たちのシフト作成
・ケアプランの原案
・記録の整理、入力、会議の議事録作成 etc…

介護の現場って、そんな事務作業もこなしながら目の前の利用者のケアをする必要があるのでやっぱり大変ですよね。
一方、アナログ世代の管理職は
人手も足りないのに、本業以外の「事務作業」が多すぎる中、「管理職クラス以上がデジタル化を嫌がる」というのはおそらく介護業界のあるあるじゃないかな?と。
未だに業務に関わる全てのものが手書きによるものだったり、議事録など文書作成に関しては「一日がかりでWordやExcelを手打ち…」みたいな光景も普通にありますよね。
🧓「今日も頑張ったぞ〜」
👶「それ、AIなら5分ですよ…」っていう(笑)。
介護の現場で「生成AI」が出来る事リスト
実際、「介護の現場で生成AIをうまく使えばどんなことができるのか?」について簡単にまとめてみました。
活用シーン | 内容 | 効果 |
---|---|---|
📋申し送り | キーワードだけ入力→自動で要約 | 毎日の伝達が超ラクに |
📝お便り作成 | ご家族向けのお知らせ文 | 定型文+個別に利用者の内容を合成で自動作成 |
📊変化の記録 | 利用者の変化を箇条書きでAIに渡す | 状況報告のテンプレ化が可能に |
📆シフト作成 | 職員の条件や希望をAIに入力 | 自動で最適なシフト案を出力 |
📑ケアプラン原案 | ケアマネのメモから下書き生成 | 時間短縮&プラン精度アップ |
💻事務作業 | 日報、入力系作業全般 | 単純作業から解放される |
🎙️議事録 | 音声データをAIで要点化 | 会議中にメモ不要、時間節約 |
生成AI、ヤバくないすか?(笑)
もしもこれだけの大量の作業を簡略化、半自動化が出来ると職員の皆さんが一日の業務の中で使う事務作業1時間,30分くらいはショートカット出来るかもしれません。
生成AIを使いこなすのは難しい?
もちろん、生成AIはプロンプト設定をうまく使いこなす必要があるので、みんなで生成AIの活かし方や利用方法を学ぶ必要はあります。
とくに生成AIで一番注意しなければいけないのは、「ハルシネーションという誤った情報や内容を取り込んでしまう事象」ですね。最終的には人の目でチェックは必要になります。
でも、ぶっちゃけ日頃の会議を続けるより、短時間でも定期的に生成AIの勉強会を開いてるほうが将来的に業務の質も上がり時間の確保も容易になり会議に割く時間も増えます。

職員達の負担軽減を考えるなら、今後絶対に押さえておかないと時代に置いていかれて人材不足に拍車をかける事になりかねません。
「生成AI導入=職員削減」ではない
AIによって職員の業務を奪う事で「AI導入したら職員やヘルパーをさらに削られる可能性があるのでは?」と不安に思う人もいると思いますが、介護業界に限っては真逆です。
だって、そもそも人手不足は解消されておらず、これ以上は人材を減らしようがありませんからね(笑)
だからと言って、現状のまま「みんな勤務時間いっぱいどころか残業必須の作業量」だと職員が辞めてしまう可能性がある。そこを軽減するだけなので人材の安定化に向かいます。
余計な作業をAIに任せることで、様々な恩恵を職員達は受ける事が出来るので、現場の職員達の働きやすさに貢献しつつも現場の質が上がって人材が滞りなく潤う可能性があります。
- 利用者さんと向き合う時間が増える
- 業務が軽減されて残業が減る
- 離職率も下がる
という好循環が期待できます。
介護の現場は「デジタル導入への声」が必要
介護業界で僕が感じるもっともダメなポイントは「部下ではなく上司にこびへつらう中堅の存在」ですね。方向を間違えた中堅は、やっぱり下に嫌われて最終的に会社をダメにする人材です。
自分の立場よりも「部下がいかに功績を残せるかを考えられない管理職」はただのプレイヤー、そこらのスタッフと同じです。
これからの「新卒や20代の若い長く働き続けてもらいたい介護職員」を獲得したいなら、生成AIに限らずITへの多少の知識はこの先の未来では必須になります。
老害アナログ世代がまだ覇権を握る介護業界では、中堅の職員たちが「デジタル導入の声」をより上に聞かせてやらなきゃ施設ごと潰れてしまう可能性は大いにあると思います。


現場の若手や中堅がうまく生成AIやデジタル導入に対応していく事で、介護の仕事そのものの価値や働き方がいい方向に変わるかもしれません。
結論:「忙しい現場だからこそ、生成AIを」
介護職は人が足りず人件費も限られている、なのにやることは多い。だからこそ、人にしかできないケアは人が。AIで代替できることはAIに。と住み分けが今後必須じゃないかなと。
その使い分けができる柔軟な現場こそが、働きやすくて離職率も低く介護士が「続けたい」と思える場所になると僕は思ってます。
「働きやすさ」とか「やりがい」とか、ホントは何も解決出来てないであろう抽象的な事ばかり言ってても意味は全くないです。
具体的に「20代や30代の新しい職員達が受け入れやすい職場とは何か?」を提示できない施設には新しい介護士達には未来を感じないかもしれません。
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