介護施設に常駐する「看護師」さんと介護職員の関係性が微妙な施設ってありません?(笑)
なんとなく医療と介護の視点の違いからなのか、取り組みや利用者への対応に格差があって、介護士と看護師との「謎の関係性」がある職場も……。

無資格派遣介護士の僕のポジションからだと、介護士と看護師、それぞれのプライドが邪魔してうまく嚙み合っていない関係性の職場がよく見えます。
そんな老人ホームの介護職員たちと常駐看護師さん達との関係性について色々考えてみる。
介護と看護、関係性がギクシャクしやすい?
業務内容も役割も全く違う介護士と看護師では、価値観も大きく異なる事は当たり前ですよね。
利用者への対応の違いに互いの目的が果たす事が出来ずに関係性にヒビが入る。のは仕方がないかも。
むしろヒビが入らないほうが「どちらかが議論を諦めて妥協している状態」でおかしいのかもしれない。
- 役割の違い:介護士は「生活援助」、看護師は「健康管理」が主な業務。
- 専門分野の違い:看護師は医療従事者としてのプライドを持ち、介護士は日々の業務に口を出されるのを嫌うことも。
- 指示系統の曖昧さ:看護師から介護士へ“指示”する形になると、立場に溝が生まれやすい。

「〇〇さん、体温上がってるから様子見てて」ってサラッと言われたけど、どう“様子見”するのが正解なの?とモヤることあります。
介護士の視点:「生活」を見るプロ
介護士は、利用者の一日の“暮らし”をサポートするプロで、食事、入浴、排泄など、日常動作を中心に「QOL(生活の質)」を上げることを意識しています。
- 利用者の表情や食事量から変化を読み取る力が重要
- “気づき”の積み重ねで異常をキャッチするスタイル
👩🦰介護士の本音:「看護師さんは健康だけ見てるけど、生活全体の違和感はこっちの方が先に気づくこと多いかも…」
看護師の視点:「健康」を守るプロ
一方、看護師は「病気にさせない」「体調の異常を見逃さない」ことが責務。命を守る視点から判断するため、生活よりも健康や数値的な安定を優先しがち。
利用者それぞれに抱えている病気や症状も全く異なり、介護職員達は看護師さん達からのアドバイスを基に介助をする必要がある事もあります。
- 利用者の状態をバイタルや投薬状況から判断
- 医師との連携も必要なため、判断がシビア
👩⚕️看護師の本音:「体温が少しでも上がってたら“入浴どうします?”って言って欲しい。判断は私たちがするから」
関係性がうまくいかないケースの特徴
ギクシャクする施設 | うまくいく施設 |
---|---|
指示・命令口調が多い | お互いが“専門職”として認め合っている |
お互いの業務に無関心 | 情報共有がこまめにされる |
「あれ、お願い」で終わる | 「なぜ必要か」の説明がある |
看護師だけで判断しがち | 判断前に介護士の意見も聞く |
関係性をよくするための工夫
介護職員と常駐看護師との関係性をよくするためには、報連相や申し送りの徹底は必要そうですよね。
看護師は看護師で日々計画を立て行動しているし、介護職員達も目の前の利用者の対応に追われている中で看護師に伝達事項はしっかり伝えなければならない。
また、看護師はそんな介護職員の状況を踏まえて「何か変化や昨日から変わった事ある?」と一声かけられる余裕はあったほうがいいかもしれない。
- 朝夕の申し送りを丁寧にする
- 報告・連絡・相談(ほうれんそう)を意識する
- 医療的な知識を少しでも学ぶ努力をする
- 逆に生活の視点を伝えるチャンスを活かす
🗣️介護士→看護師:「〇〇さん、食欲が少し落ちてるように見えるんですけど、体調ってどうですかね?」
こんな風に生活視点から質問するのが関係改善の第一歩!
派遣介護士の立場から見た“看護師との関係”
ちなみに、派遣介護士の僕は基本的に「外部から来た存在」としての最強の盾(笑)があるので、業務にどうでもいい人間関係トラブルとは一切関係がないので誰とでもニュートラルな立場で関われている。
- 派閥に巻き込まれにくい
- 看護師とフラットに関われる職場も多い
- 「一時的な存在」ゆえに意見が通りやすいことも
💡派遣という立場は、逆に「職場の空気を壊さない第三者」として、両者の架け橋になれる可能性も。
まとめ:違いを認め合えば、最強タッグ
看護師と介護士は立場も専門性も違いますが、「利用者を守りたい」という想いは同じなんだろうな。といつも見ていて思いますね。
どうでもいいし、くだらない私的な感情やプライドをどれだけ捨てられるかがより仕事の能率、結果は変わり、最終的には自身の報酬へと繋がるのでは?と思ってます。
お互いの違いと立場に敬意を持てれば、職場の雰囲気も良くなるうえに医療と介護の視点の両方から利用者の安全で健康な生活が守られるんでしょうね。
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