覚えが悪い「新人介護士」はホントに使えないの？

仕事が中々覚えられずに先輩介護士たちに追い詰められて落ち込む新人介護士は世の中に沢山いると思います。

でも、もともと新人介護士は日常業務以外でも頭をフル回転で常にメモリが足りずにパンク状態だから覚えが悪いのは当然の出来事なので気に病む必要は本当は無い。

そんな要領を掴むまでは絶対に日常業務のパフォーマンスも上がらないどころかミスを起こす新人介護士を許容できずにキツい言葉を言い放つ先輩職員はいるものです。

ここでは「覚えが悪いのは新人介護士が悪いのか？何が原因なのか？」について話します。

職場全体は「日常業務」だけじゃない

仕事って最初は業務の流れ以外にも大小関係なく覚える事が多くて大変ですよね。

例えば、社風に合った挨拶とか慣習とか、職場内のちょっとしたしきたりなどなど。覚えておくべき社内の風習的なものも多くあります。

人によってはそこでいくらかの脳のメモリを消費してしまい、処理が追い付かずに日常業務が滞ってしまう新人職員は実際には多くいるんですよね。

「分かりました」と返事するしかない

新人職員が落ち込んでしまう原因の一つが、何かしらの業務や流れを教えてもらった際、直後の事ですから当然「分かりました！」と返事をしてしまう事です。

実際には、本当に分かっていようがあまりよく分かっていなかろうが「分かりました」と返事してるだけの事もよくありません？(笑)

何かを指導された時は、「了解」を言わざるを得ない事も多く、結局は後でミスして「分かっていなかった」という事が発覚して先輩達に怒られたりして落ち込んでしまいます。

新人介護士の「最初に覚える事」は？

新人介護士が日常業務以前に覚えさせられる事と言えば？まずは一部を端的にまとめてみよう。

• 利用者・職員の名前(数十名)
• フロア全体の居室番号（名前）の把握
• 細かい物品の位置
• 施設独特の言葉遣いのルール
• 職場内の人間関係ルール
  etc…

多いわ！笑

あまりにも多すぎる。。。この状況で「日常業務の指導も追加で教えられればどこかでパンクするのは必然」だと思いませんか？

教える側は、そういった自分の新人の頃の記憶をなくしたか「私たちもこうやって怒られながら育った」とか、古臭い価値観のままやってきた老害かのどちらかですから(笑)

使えない先輩の教育の特徴

人に物事を教える時、重要なのは教えられる側が「理解したかどうか」です。教育する人自身が新人に対して「ただ言っただけ」で満足している人が多くいます。

「○○は○○で○○だから」と教え、新人の口から「分かりました！」と返事が返ってきたら、もうこの時点で「教えたつもり」になって満足しているんですよね。

実はこれは無能先輩の教え方で、そんな先輩に教えられた事でミスを起こし叱られたり嫌味を言われても気にする価値のない相手です。

勝手に期待して勝手に幻滅してる先輩職員

そんな新人達のスタートの遅さを理解せず、一度教えた程度で「教えた（言っただけ）から相手は覚えた！」と勝手に評価して、ミスが起きると勝手に幻滅してキツい事言う先輩職員。

そんな人が、役職を持つ事も管理職になる事もなく、すでに役職持ちでも長続きは絶対にしないので気にする必要はありません(笑)

人材の育成において、「教えた」と「言っただけ」の区別が出来ない人は誰にも物事を教えられません。

新人は「失敗を前提に見守る」

新人介護士が「分かりました」と返事しようが、始めからミスや忘れる事を前提に成長を見守り、何かあった時には冷静に再度伝えるなどせず、予期せぬ事態に対応できず怒り狂う先輩。

そうやって勝手に期待して勝手に裏切られた気持ちで八つ当たりを新人にしているからろくに愛も伝わらず新人や20代の未来ある人材たちは職場を去ります。

ここで言いたいのは、教えたつもりになってただただ言ってるだけで理解したかどうかさえ確認する気ゼロな価値観押し付け先輩を相手に気にするだけ時間の無駄。

成長速度は人それぞれ。世の中の新人の介護士、看護師、保育士などお局さんの多い業界に勤しむ皆さん頑張って。って話です。