介護施設、特別養護老人ホームの求人を見ると、施設により求人募集の内容も大きく違ってくる。
ただ、結論から言えば「未経験や無資格でも大歓迎」なんですよね。僕も30年以上も全く別の業界で生きてきて、介護職とは無縁の世界にいましたから。
それでも受け入れてくれる世界、「介護業界」はなぜ介護福祉士どころか関連する資格が一つもない人材を採用するのか?

ノリで面接に行ったら「え?未経験で無資格なのにオレ採用されちゃうの?!」って感じでしたね(笑)
人手不足だから「無資格」でも欲しい
介護職は介護福祉士の資格が必要。という一般的にそういう認識を持ち合わせている人は多い。にも拘わらず、求人には「無資格・未経験大歓迎」なんて記載されている施設も実は多いです。
実際、介護福祉士や初任者基礎研修以上が必須な施設もあるものの、まぁ未経験者はそんな資格なんて理解も知る必要も今はないので難しい単語はとりあえず放っておこう(笑)
介護業界全体が深刻な人手不足で、特に特別養護老人ホーム(特養)はその傾向が強いです。特養は要介護度が高い高齢者が入居する施設な事もあり「未経験でもとにかく人手がほしい」と考えている。

突然立ち上がったり動き回る利用者を助けるなど、ヘルパー程度の業務や「見守り」が出来るだけでも実は現場の職員にはありがたいんですよね。
無資格・未経験でも採用されやすい人の特徴
ちなみに、無資格・未経験でも採用されやすい人には共通点があって、以下のどれか一つでも自己紹介やアピールで使えるものがあればだいぶ採用されやすい。
ぶっちゃけ僕は全て持ち合わせてる介護職に向いているタイプ(自信過剰)です(笑)
でも「コミュ能力低めだが体力がある男性」でも採用されたり「素直に学ぶ姿勢がある小柄な女性」でも、一つでもあれば採用されやすい。

30代や40代からスタートする無資格未経験も多く、「普通の人」ならどれかに当てはまるので気にする必要はないですけどね。
1. コミュニケーション能力がある
介護の仕事の中にはチームワークが必要な業務もある。コミュニケーション能力があると利用者の情報を職員たちと共有しやすくなるため、結果的に業務がスムーズになる。
コミュ能力が皆無の職員も当たり前にいるので「コミュ力がないと採用不可」なんて事はなく、人と話すのが好きな人、聞き上手な人は未経験でも歓迎されやすいです。
2. 体力に自信がある
介護の仕事は体を動かす機会は多く、特に特養では入浴介助や移乗介助など力を使う場面もあり、スポーツ経験がある人や体を動かすのが苦にならない人は確実に特養では無資格でも歓迎されやすい。
ちなみに、筋トレ感覚で働く人もいて肉体改造ついでに給料も稼ぐと考えてる介護職員もいます(笑)
目的は様々ですが、病弱過ぎて当日欠勤が多い人でなければ問題はないです。

介助系の業務では、ボディメカニクスなどをいち早く理解できる人は飲み込みが早く、転倒リスクも大幅に抑えられる人材なので必要とされやすいですね。
3. 真面目で素直に学ぶ姿勢がある
介護職は無資格や未経験者でも大歓迎。とはいえ、介護福祉士との知識量では圧倒的な差はあり入社後も未経験、無資格を盾にしてはいけないとは思ってます。
大事なのは資格持ちの彼らから得られる知識や情報から「学ぶ姿勢」が一番大切。多くの指導を素直に受け入れ、分からない事は必ず聞く、相談する、質問する。
どの世界でも当たり前ですが、積極的に物事に取り組みながら報連相が出来る人は採用されやすいです。
4. シフトに柔軟に対応できる
特別養護老人ホームなどの介護施設は24時間体制のため、シフト勤務が基本です。朝早くや夜遅くから明けまでのシフトもあります。
そのため、夜勤や早番・遅番に対応できる人は無資格・未経験でも重宝されます。
面接の際にシフトに関して制限がなく「業務を覚えゆくゆくは夜勤も可能」という姿勢なら無資格・未経験でも育成しようと前向きに捉えてくれる施設も多い。

僕が派遣社員を選んでいる理由は、ただ「夜勤が無理だから」なだけ。スタートは職員の少ない夜間が不安な人は派遣介護士として経験を積むのもあり。
5. 清潔感があり、身だしなみが整っている
清潔感とは具体的に言うと、「一つの過程が終わるたびに手を洗えるような人」です。排泄交換や利用者の身体に触れる事も多いため、頻繁に手を洗い清潔にする必要はあります。
また、介護施設では利用者とその家族とも関わるため、服装や髪型は清潔感のある身だしなみが大切になってきます。
ただ、施設により「服装や髪型、髪色まで完全に自由な職場もあれば多少の制限がある場合」もある。
2. 無資格でもできる仕事がある
介護職、とくに特別養護老人ホームなどには、無資格や未経験でも出来る業務が実は多いんですよね。僕も入社して「あれ?これって介護福祉士の資格とかいらなくね?」なんて思う事も多々。
- シーツ交換や掃除
- 食事の配膳・下膳
- 体位変換や移乗の補助
- レクリエーションの補助
- 利用者とのコミュニケーション
介護福祉士や初任者研修など必要な業務(入浴介助や排泄介助など)は、先輩職員の指導のもとで経験を積みながら学んでいくため、気にせず彼らの元で学びつつ安心して未経験スタート可能ですね。

ミスした時は先輩職員の彼らが的確にサポートしてくれます。とくに移乗介助などはしっかり覚えるまで一人ではさせずに見てくれて安心。
3. 教育・研修制度が整っている
僕がこれまで派遣で働いてきた「無資格・未経験OKな特養施設」には、必ずと言っていいほど新人向けの研修や教育プログラムが用意されています。
むしろ、色々学びたいのに研修もなく雑用だけやらせ続ける施設は古くてヤバい施設なのでさっさと辞めたほうがいいですよね、事故が起きるのも時間の問題です(笑)
困ったらコメントで教えてください!
- 施設独自のマニュアル
- 介助系のOJT(先輩職員による実地指導)
- 外部研修の受講補助
特に大手法人運営の介護施設では教育体制が整ってるため働きやすい。無理格や未経験者でも徐々にスキルアップさせてもらえる優しい環境があります。

医学療法士の先生が新人職員には必ず一対一で教えてくれる施設があったり、数名に対してリーダーが教えてくれたり施設により様々。
4. 資格取得のサポートがある
僕が派遣介護職員になった理由の中にはもう一つ理由があります。僕は今のところ「介護福祉士」の資格事態には興味がないものの、資格取得の金銭的なサポートをしてくれるというメリットもある。
資格取得のための費用を派遣会社が負担してくれたりするので、今後「介護福祉士や初任者研修を取得したい」と考える未経験無資格の人は一旦派遣会社で施設を色々回りながら始めるのもいい。
- 介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)
- 実務者研修
- 介護福祉士(国家資格)
無資格でも働きながら後々資格取得してキャリアアップしたい人向けに費用を補助してくれる派遣会社や施設は多いため、将来的にメリットは実は多い業界です。


あ、僕は無資格でどこまでいけるのかむしろ試してます(笑)とりあえず大体の事は現状は職員と同等の事をこなしてますね今。
特養求人「無資格・未経験OK」の注意点
介護の仕事をこれから始めようかな?と考えている人に強いて言うなら、「無資格・未経験OK」と書かれていても施設によって環境やサポート体制は異なる事が注意点ですね。
- 教育・研修がしっかりしているか
- OJTの期間はどれくらいか
- 研修制度が整っているか
- いきなり難しい業務を任されることはないか
- 職員の定着率
- すぐに辞める人が多い施設は注意
- 口コミや評判をチェック
- 業務内容の確認
- 「未経験OK」でも、最初から重い業務を任せられる施設もある
- どのような業務から始めるのか、事前に確認しておく
働く前に上記の事は軽く調べてみてもいいかもしれない。とは言え、口コミや評判に関しては老害が嫌がらせで書いてる事もあるため信憑性のない情報には要注意。
SNSやネットの情報はあくまで参考程度に。最後に信じられるのは自分だけっす(笑)
まとめ
特別養護老人ホームの求人が「無資格・未経験OK」な理由は人手不足や教育体制の充実、資格取得のサポートがあることなどが挙げられます。
最初は不安っすね。ただただ不安です(笑)
でも介護業界は実は将来性があり需要もあり続ける。未経験からでも何かしらキャリアを築いていきたいと考える人や、手に職を付けたいと考える「未経験・無資格には優しい世界」ですね。
あとは、自身の決めた職場の教育環境や職場の雰囲気をしっかり確認して、自分に合った職場を見つけることが大切です。
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