介護施設ごときが、人を選り好みしてる事自体が大変おこがましいのですが、中には本当に「全く使えない無能な派遣社員」もいる事も事実で、現場の正職員達は苦労している事でしょう。
それゆえの定職に付けない派遣社員。という事は介護業界に限らずよくある話だと思います。
しかし、「あえて派遣社員を選ぶ有能な人材も中にはいる」と思いますが、果たしてこの差はなにか?そして介護業界は「有能な派遣社員」と「無能な派遣社員」を見極める事が出来ているんだろうか?
僕はあえて「派遣介護士」を選択した有能なほうなのでよろしく!!!(笑)
そんな「使えない派遣社員はなぜ使えないのか?彼らはどうやっても使えないのか?」について話します。
使えない派遣社員ってどんな人?
使えない派遣社員とは、単純に契約上の業務をこなしてもらえず遅刻や当日欠勤などの勤務態度などが悪いなどシンプルに粗相が悪く教養のないスタッフを指している事は多いです。
報連相が出来ない、物忘れが激しい、利用者への態度が悪い、並べればいくらでもありますが、介護施設に相応しくない派遣介護士はいると思います。
さすがにその状態じゃ使えない派遣社員だし、邪魔ですよね。「なぜそんな奴を採用したんですか?」と現場職員は使えない派遣社員を採用した求人担当にキレてると思います(笑)
そして、育て方を見直す事もなく派遣会社側にクレーム、または契約解除の通達、サヨナラ。って感じです。
介護職の一日の業務はある程度決まっていてルーティーン化していますが、それをこなせるようになるまでは「実質人件費マイナスな存在」でしかなく切りたくもなるでしょう。
使えない派遣社員と接して教えてきた時間が無駄になり経費もマイナスですね。育て方に問題はないのか?なんて考える人は少ないでしょう。
本当に派遣社員を育てられなかったのか?
使えない派遣社員に対して、介護施設が取る選択は主に以下の通り。
- 契約解除による実質クビ
- 本人と今後の事について話し合う
- 改善が出来るチャンスがあるか模索する
介護施設が行える事は上記の三つですが、ほとんどは本人とは関わる事なく①の契約解除による実質クビの方向で確定すると思います。
もちろん、それは間違っておらず正解です。わざわざ派遣社員の介護士一人ごときに育て方が間違っていたなんて思うわけもありません。
とは言え、僕はこれまで別の業界でとある会社の幹部として人材育成をしていた身ですが、「②と③はどういう結果になろうが取り組んでおいたほうが良い」という事です。
なぜなら、ここでクビにするクセが付いた会社組織の大半が「ろくに管理力は成長せず役職持ちでさえ人材の育て方を知らない無能に成り下がるから」です。
新しい人材とは、間違いなく「人材育成、スタッフの育て方をより成長させてくれる貴重な材料」でもあるんですよね。
新しい人材を早速めんどくさがって何もせずクビにしたとて得るものはありません。
しかも、「何が問題だったのか?」を知らないまま、また同じレベルの人材が来た時に同じことを繰り返すバカ上司になりますよ。
こういう時、「新人が100%悪い」と言わんばかりの姿勢の上司はあまり信用しないほうがいいですよ。
無能な人材は全て育て方次第
僕の過去にいた会社は、営業関係のお仕事でもあったんですが、はっきり言って「無能しか来ない会社(笑)」だったんです。
しかし、目の前にいる以上は「全責任を持って最強に育てる」というのが僕らの会社の主義でした。
数少ない人材で最大限の結果・実績を生むにはこちらも根性と精神力と責任を持つ覚悟は必要。というか本来はそれが当たり前ですが、いざ自分の事になると無責任に相手のせいにするのが一般のレベル。
そして、最初から有能な人材には「俺が育てた感」を出しす人がいますが、誰が育てても有能は有能なので、管理職は「無能を有能にする事」だけを考えてほしいものです。
しかし、有能な人材ですらすぐに辞めてしまう介護業界、ずっとそんなダブルスタンダードな姿勢で言い訳してても何も改善する事ってないような気がしますけどね。
辞めたら自分で代わりの人材を埋めてやるくらいの覚悟で挑んでいる管理者は少ないですよね。
使えない派遣社員とは徹底的に話し合う
人材を大事に出来ない、または求人広告費など経費を湯水のように使っている無能管理職に限って一人に対してかける時間を大切にしないうえに、分かった風な姿勢でいます。
分かってるなら採用した人材たちで十分に潤ってるけど、今まったく人が足りてませんが?って現場の介護職員たちは思ってます(笑)
僕ならその派遣社員一人で発生する月額約10万前後もかかる費用をかけて獲得した「人材一人と1時間はみっちり話し合ってみる価値はある」と思っています。
バカは「その人材を即クビ切り、ゼロから費用をかけて独り立ちまで無駄に新人へ給料(利益の生まない経費)と派遣への支払いに30万くらいかける」わけです。
僕が経営者ならそんな無駄な経費、絶対に許しませんけど(笑)
経費意識が無い者に人材管理はNG
その使えない派遣社員を育て上げられる事が出来れば経費も浮き、職員たちへ何かしら還元する余裕さえも生まれる。
せめて現場の他の教育担当の職員からの報告だけを聞いて判断出来てる風な事をするなら「人材は充実してますよね?」って感じです。
採用担当者、求人関係の責任者は、報告を元に改めて本人と1時間でも話し合うような事はしているのか?
これくらいの事も出来ないで「経費削減」とか言って即クビにするのは、わりとそっちのほうが損失が大きいのが介護業界では?と思ってます。
使えない介護士と話し合う理由
冗談抜きで介護業界では「色々な意味で特殊系」も多い界隈だなと思っています。
精神的に弱い人、お局にいじめられて今の施設へ転職してきた人、やる気はないけど働かなきゃくらいの意識の人、派遣ならなおさらです。
このレベルの層を育てられないなら介護業界は今後ももっと廃れるか、ほぼ外国人で埋め尽くされ、最近話題の「10年後には介護士の給料2倍」という政策が上手くいったとて無意味です。
有能な人材が来ると期待しながら求人やってる人はその役割は降りたほうがいい。
そのころにはほぼ外国人介護士でサービスレベルは低下したのに給料は倍になるという外国人出稼ぎ勢が増えるだけでより利用者とスタッフ間のトラブルは増えるだけです。
日本人介護士とは徹底的に話し合う事です。「ここに来た経緯」「どんな心境で働いているのか」「苦手な事や得意な事」「なぜ派遣がいいのか?」などなど、他にも沢山の話を聞ける事はあります。
関係性ってこういう事であって、関係性もない中で仕事をするという環境は大手の会社組織レベルのやり方であって、介護施設ごときがマネしてはいけないと感じます。
狭いフロアで少数のスタッフ同士と事務局、それでも名前を全員覚えられるほどの人数しかいないんですから、よりコミュニケーションは必要であって「それがあればちょっとしんどい残業や、休日出勤、夜勤も頑張ってくれるかもしれないし、心を入れ替え取り組みレベルも変わる」かもしれません。
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