介護や医療の世界では「お局職員」との人間関係トラブルは多い。お局さんとは、職場での権力を持ち、態度が大きいベテラン女性職員を指す言葉。
そんな「お局職員は勤務期間が長いだけで責任のある立場ですらない程度の女性職員」で、他の職員から嫌われがちですよね。
お局職員と判定されている頃には「仕事が出来ない無能」のように映りますが、その職員たちの大半は、実は「過去には仕事が出来たし功績があるから長く勤められている」んですよね。


一見“頑張り屋さん”だった人が、環境のせいで「お局化」してしまったケースが実はほとんど。
そんな「介護業界のたんこぶ、お局職員たちの特徴や対処法と、未来のお局さんになる人の環境」について考えてみます。
業界用語「お局職員」「お局さん」とは?
職場での権力を持ち、態度が大きいベテラン女性職員を指す言葉。正式な用語ではないものの、特に介護・医療業界では日常的に使われています。
新人や中堅の職員は、そんな高圧的で独自ルールを押し付けてきがちなお局職員達を相手にしたくなくて避けがちな存在。
それでも関わる必要があるせいか「この職場辞めようかな」「この人辞めてくれないかな?」なんて仕事に集中できないくらいに悩んでしまいますよね。


「あの人には逆らえない…」そんな空気を作ってしまうのがお局さんの共通数する特徴の一つですね。
お局職員が生まれやすい職場の特徴
職場環境が整っておらず組織全体が不安定な事が原因で、「口うるさい人=権力者」になりやすい状況の職場がお局を生み出しやすいですよね。
年功序列な風土が根付く医療や介護業界などでは、とくにそういった「年齢を重ねただけで偉そうにするお局職員」が誕生しますよね(笑)
- 年功序列が根強い
- 離職率が高くベテランが少ない
- 管理者が問題を放置している
お局職員たちの6つの特徴
お局職員の特徴①元は管理職候補組
お局介護職員や看護師は、「そもそも最初からお局だったのか?」という話ですが、実は20代や30代の頃の彼女達の大半は「仕事が出来るタイプ」だったはずです。
だから辞めないしクビにもならず今の職場を続けて現在に至る。という事は確かです。まずはそこを読み解いていくと「元は管理職候補だったはず」なんです。
というより、一度は役職持ち・管理職に上がった人もいたという事のほうが多い。

管理職になった瞬間に人柄が変わる人っていますよね。そこで何かしらの出来事があってお局に変身する事はどんな職場でもあるよね。
お局職員の特徴②出世を諦めた人
管理職候補、仕事が出来る職員、一度は上司に認められた人材がお局職員になる一方では、「野心を胸に秘めていながら、期待むなしく出世コースから外れて全てを諦めた人」もいます。
管理職候補にすら入らず、ただ職場が人材不足なだけが続く職場でなんとかクビにもならずに運よく継続出来ているだけの職員さん。

このタイプが一番危ない。職場全体をひっかき回すだけじゃなく、有能な人材を裏で潰しかねないので新人には近づけさせたくないですね!
お局職員の特徴③上司にお気に入り
無能、有能に限らず、そもそも「お気に入り職員だけで周りを固めるタイプの上司に引っ付く金魚の糞」みたいな中堅のお局職員。
このタイプに職場の愚痴や人の悪口、噂話などを提供すると上司にチクられる可能性が(笑)
口元がゆるゆるな自覚もゼロで、とにかく上司の顔色を伺いながら過ごしている隠れお局職員。

ぱっと見はただの明るい先輩程度に見えるが裏の顔が酷い。というタイプなので、やたら仲良くして色々聞きたがるので注意。
お局職員の特徴④「人材育成」に無知
一人の職員としては誰もが認める有能にも拘わらず、残念ながら会社にも上司にも「人材育成のなんたるか」を何一つ教わってない、または「間違った事を教えられている」タイプの人。
本人は真面目に取り組んでいるつもりなので、無自覚で嫌われているお局職員と思っていいですね。
ただただ世代の違う年下の職員に対して関係性の築き方に問題があり「ウザイ」としか思われておらず一番出世の可能性があり生まれ変われる可能性の高いお局職員。

介護業界の管理職が育たないと言われる所以がここにあります。本でもYoutubeでも、「職場の外から人材育成を取り入れ今の職場環境と比較する事」のほうが重要。
お局職員の特徴⑤会社に恨みがある
「職場にいる人全員がお前の敵なん?(笑)」と聞きたくなるほど、日頃から職員たちの噂話や悪口を日頃から口走り会話のネタにする職員。
もはや誰も近づかないため、勝手に孤独さを味わってるにも拘わらず「自分自身には問題はないのか?」と自問自答すらしてない職員。
また、施設の利用者への悪口や暴言・暴力の可能性も裏で秘めており、もはや危険人物レベル。

そんな自分の行為をほんとは気付いているも抑えられない。という事もあり、転職にもネガティブにもなり、なかなか辞めないんですよね(笑)
お局職員の特徴⑥利用者との関係性が悪い
先ほどの利用者への悪口から発展することは「利用者と仲良くなれず関係性が一切良好にならない」タイプ。
仕事していて絶対に楽しくない事が、結果的に職場の同僚へも悪影響を与える存在になります。
新人が入って、そんな利用者と関係性の築けない先輩お局職員の言動を見て、万が一にでも取り入れてマネしてしまったら「未来の第二のお局さん」の誕生ですね。
お局職員に「なりやすい人の特徴」とは?
お局職員の6つの特徴を深堀すると、以下のような共通点が含まれている事も多い。
新人職員やこれから職場で昇格を目指す職員は自分の言動と比較して該当していないか見直しをするとより成長のキッカケを見つけられると思います。
もしも心当たりがあったら、一度「肩の力を抜いて余裕を持てる状態まで気持ちをリセット」したほうがいい。
特徴 | 解説 |
---|---|
長く同じ職場に在籍している | 「この職場の常識=自分の価値観」と思いやすくなる |
責任感が強すぎる | 他人のやり方を許容できなくなり、口出しが増える |
承認欲求が高い | 「ありがとう」「頼られたい」という気持ちが強く出すぎるとマウント気質に |
プライドが高い | 指摘や注意を「否定」と受け取り、対抗意識を持ちやすい |
変化に弱い | 新人の提案や職場の方針変更にストレスを感じやすい |

医療や介護業界なんかに限らず、お局職員や老害の共通点というのは、どこの職場でも当てはまりますけどね(笑)
お局職員は「プライベート」の環境も悪い?
お局職員の6つの特徴から察した方も多いと思いますが、「職場環境は良くはないかもしれない」という事が大きな共通点ですが、個人の性格や背景が関連している場合もあります。
プライベートの出来事や人間関係、恋愛、生活、お金、色々な事が職場での人間性に反映させてしまう「仕事とプライベートを割り切れない人」は多いです。
その結果、看護師や介護士、また保育士や教師などいわゆる「真面目系」な職員や病人や老人、子供など弱い立場にある利用者に「八つ当たり」という形で現れるケースが多いです。


医療、介護、教育の業界では、「私生活と仕事を割り切るマインド」は早いうちに教えてあげるのは必要だと思ってます。
お局さんとうまくやるための処世術
お局職員だと思う人とうまく付き合うためには、まずは「適切な距離感」「自身の仕事になるべく影響がないほどの関係性」を保つ事が最優先。
とはいえ、医療や介護業界の職場は狭いもので、切っても切れない関わりが必要にもなるのでうまく付き合えるように「何言われても受け止めなくてもいいや」くらいの気持ちを持つ事が大前提。

- 距離感を保つ(無理に仲良くしない)
- 報告・相談はあえて他の人を使う
- 味方を増やして孤立しない
- 陰口を聞いても乗らない(聞くだけにする)
- 直属上司に正しく相談する準備をしておく
お局職員がいても働きやすい職場を見つけるには?
医療や介護業界って面接時に「職場見学」をするケースはよくありますよね。そういう時に「危機感を持ってしまう雰囲気の職場」ってありません?
例えば、僕が過去に面接して見学した職場で、フロアリーダーから職場の説明を受けた際に、「めっちゃ近くで目を覗き込んでくるバカ」がいまして(笑)
僕と彼の顔の距離、ほんとに30cmもなくキモくなって「近っ!」と反射的に言ったくらいです(笑)この時点でお局かどうか以上に「こいつとは仕事出来んわ」と思った次第で採用蹴りました。
- 現場責任者と話す機会があるとより分かる
- 面接や見学時に現場の雰囲気をよく観察
- 離職率や異動歴もヒントになる
- 派遣介護士や応援看護師など、流動的な働き方も検討を

この時は正職員で面接を受けたんですが、派遣介護士は職場をミスった時には契約更新をしないという選択肢があり辞めやすいので保険・逃げ道になりますね。
まとめ:お局問題は「相手と職場環境」に注目
個人の性格の問題もありますが、それを放置してきた職場の空気も影響大。自分が疲弊する前に、“適度な回避”と“正しい相談先”を持っておくことが大切です。
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